皆さん、久しぶりです。
TMJ投資顧問代表 渡邉誠二の株ズバッ!!

ここ最近は色々バタバタしていてなかなか更新できませんでした…。
これからは定期的に更新していきたいと思います。

さてさて、東京市場は膠着状態が続いています。
3月26日に年初来安値を付けた後、少しづつ戻ってきてはいるものの、
22,000円手前での足踏みが続いています。

ドル円も3月26日に底を付けてから多少円安に振れていますが、
大きなトレンドはまだ円高方向と思われ、企業業績に対する懸念も台頭してきています。

国外を見れば米中の貿易摩擦やシリア情勢の緊迫化など、
投資家の不安感をあおるような出来事が続き予断を許しません。

シリアの場合は化学兵器の使用が疑われており、
米国のシリアに対する軍事行動が意識されています。

しかしこれも米国がフセイン政権を倒すために
「大量破壊兵器」の濡れ衣を着せて攻撃した時とダブって見えてしまいます。

イラクには「大量破壊兵器」はなかったことが明らかになったのに、
アメリカは様々な理由をこじつけてイラク攻撃を正当化していました。

今回のシリアをめぐる動きにも、その時と同じような匂いを感じてしまいます。

国際政治の裏側など、いくら推測しようとも本当の姿は見えてきませんが、
株価は森羅万象を映し出す鏡であり嘘をつくことはないと信じています。

今、目の前にある株価が真実の姿でありそれは刻々と変化します。

その意味では現在の株価の膠着状態は企業業績と外部環境にこれから起こるであろう
変化をうまく映すことができないでいる状態なのでしょう。

4月11日の日経新聞にTOPIXのプットオプション(売る権利)の建玉が
過去最大規模に膨れ上がったとありました。

このTOPIXオプションは主に長期投資家が使用するらしいですが、
恐らく年金などの投資家と思われます。

彼らも今後の先行きを見通すことができず
ヘッジのためにプットを買ったものと思われます。

しかし、プットの建玉が過去最大規模に膨らんだということは、
投資家心理が過去最大規模に悪化したということでもあり、
このような場合は往々にして逆の目が出るものです。

つまり、現在の投資家心理は陰の極にある可能性が高く、
そうであるならば株価は下がるよりも上がっていく可能性の方が
高いのではないかということになります。

ただ、2月の急落からはまだ2か月しか経っていないわけで、
本格的な上昇にはもう少し日柄調整が必要でしょう。

日経平均のチャートを月足で見てみると、
2月以降の調整など調整のうちに入らないと思えるほどです。

数か月単位の調整があり得ると覚悟をしておくべきでしょう。
そうなるとまた、中小型株の一本釣りということになります。

いつもいつも中小型の一本釣りって馬鹿の一つ覚えみたいですが、
やはりそれが一番確実なやり方だと思われます。