本日も一日お疲れ様でした。
TMJ投資顧問代表 渡邉誠二の株ズバッ!!

今日、地銀の資金を少しばかり預かって運用している人と会いました。
彼は日本人ですがもうかれこれ10年以上、海外を拠点に小さな運用ビジネスを展開しています。

いわゆるCTAと言われる運用業者であり、
株、先物、商品、FXと、何でもトレードするタイプの運用です。

そうした運用業者に資金を預ける地銀というのは保守的な運用に傾きがちな地銀の中では
かなり珍しい存在ということになります。

ですがその地銀の担当者とはもう20年以上の付き合いということでもあり、
その間に積み上げた信用によるものなのでしょう。

その彼が今度その地銀から新たに30億円程度の資金の運用を任されることになったとのことで、
その運用形態をどうするかという話を証券会社の知り合いを交えて話し合っていたのですが、
やはり地銀の運用難は深刻なようです。

ある地銀は、年1%のリターンを確実に出してくれるなら、
いくらでもカネを出すと言ってくれるそうですがそんなことはできるはずもなく、
この業界はいつの時代も無い物ねだりの世界だなあと思った次第です。

確かに年1%を確実にリスクなく出せるのであれば何兆円でも集めることは可能でしょう。

しかし、金融の世界はリスクとリターンが密接に結びついており、
現在の超低金利の世界ではリスクなしで1%のリターンというのは夢物語です。

今、和(なごみ)キャピタルという投資顧問が地銀向けの運用アドバイスで注目されています。

詳しいことはわかりませんが、何でも年間のリスクを2%に抑えながら運用を行うということで、
保守的な運用を好む地銀にはニーズがあるみたいです。

リスクを2%に抑えて一体どのくらいのリターンを狙うのか非常に興味がありますが、
もし1%近いリターンを生み出すことができているのであればすごいことだと思います。

それにしてもこの超低金利はいつまで続くのでしょうか。
アメリカでは10年物国債の利回りが3%を超えてきましたが、
これがどの辺りまで上がっていくのかに世界中の注目が集まります。

色んな人のコメントを見てみましたが、
アメリカの金利の上昇余地は限られるというのが大方の見解のように思います。

私もそのように考えていましたが市場は大方の意見とは違う動きをすることが多いので、
アメリカの金利が大きく上昇する可能性も考えておくべきだなと思い始めたところです。

「人の行く裏に道あり花の山」ではないですが、
この世界は人の裏をかかないことには成功が望めない世界であることは間違いありません。

このアメリカ金利をめぐる予想にしても過半数の人々が抱いている予想が、
「金利上昇は限られる」なのかあるいは「金利は大幅に上昇する」なのかを見極める必要があります。

今回は、私が見た限りでは、
「金利上昇は限られる」とする見方の方が過半数を占めているようです。

ということは金利は大幅に上昇するのか?ということになりますが、
これについても、確信を持ってそう言い切れるものではなく、
結局、我々凡人は二つの意見の間をウロウロするだけで終わってしまうのです。

誰でもいいので、年1%のリターンを確実に出す方法を考えてください。
そして、いい方法を思いついた方は私までご一報ください。
一緒に運用会社を立ち上げましょう。