皆さんこんばんは。ナベちゃんこと渡邉誠二です。
4月25日にフランスのルペン氏が、大統領選の最中は、極右政党である国民戦線(FN)の党首を退くとの意向を示しました。やはり「極右」というレッテルを貼られていては、フランス国民の幅広い支持は得られないという判断からだと思われますが、今さらという感もあります。フランスではまだ、ナチスドイツによる侵略の記憶が生々しく残っていて、極右勢力に対するアレルギーは相当強いものがあると考えられます。ルペン氏は今回の行動によって、いくらかでも票を呼び込むことができるのか、その支持率に変化は現れるのか、要注目です。
4月25日にフランスのルペン氏が、大統領選の最中は、極右政党である国民戦線(FN)の党首を退くとの意向を示しました。やはり「極右」というレッテルを貼られていては、フランス国民の幅広い支持は得られないという判断からだと思われますが、今さらという感もあります。フランスではまだ、ナチスドイツによる侵略の記憶が生々しく残っていて、極右勢力に対するアレルギーは相当強いものがあると考えられます。ルペン氏は今回の行動によって、いくらかでも票を呼び込むことができるのか、その支持率に変化は現れるのか、要注目です。
それでもマクロン氏の優勢は揺るがないと思われます。しかしマクロン氏に、低迷を続けるフランス経済を立て直すことができるかどうかは、大いに疑問です。マクロン氏は、官僚として、投資銀行役員として、そして経済相として、とても優秀だったことは折り紙つきです。しかし、それらはいずれも、優秀な官僚としてのマクロン氏の延長線上にあるキャリアのように思えてなりません。国政の舵取りとなると、また全く別の能力が必要とされるのではないかと考えてしまいます。
マクロン氏が演説で話したされる言葉の英語訳を見つけました。
“I’ve always accepted the vertical dimension, of transcendence, but, at the same time, it has to be utterly anchored in the immanent, in the material.”
「私は常に、超越がもたらす垂直的次元を受け入れてきた。しかしそれは同時に、内在するもの、実体、に完全に固定されていなければならない。」無理矢理日本語に訳すとすれば、こんな感じでしょうか。また、こんなのもあります。
“We all have our roots. And because we all do, there are trees next to us, there are rivers, there are fish. There are brothers and sisters …”
「私たちはみな根っ子を持っている。そして、みんなが根っ子を持っているからこそ、私たちの隣には木があり、川があり、魚がいる。そして兄弟、姉妹がいる…」
日本語訳のまずさはお許しいただくとして、マクロン氏が何を言いたいのか、さっぱりわかりません。いかにもエリートフランス人っぽい、哲学的な物言いのようにも聞こえますが、これを聞いて普通のフランス人はどう思うのでしょうか。根っ子があって、その隣に木があるのはいいとしても、なぜそこから川、魚(!)に行くのか、そして兄弟、姉妹…に至っては、なんじゃらほい、ですな。