TMJ投資顧問代表 渡邉誠二の株ズバッ!!

渡邉誠二/58歳/新潟県出身。早稲田大学、シカゴ大学在学中にMBA取得。日興証券(ロンドン支社)やメリルリンチ証券、シティーバンクなどを経て独立。TMJ投資顧問 代表取締役に就任。

大引け

本日の市場状況

04月02日本日の東京株式市場の市況動向をご案内します。
本日は前週比で日経平均は+73円97銭引けTOPIXは+4円43銭で両方共に小高く引けています。
先週末のアメリカニュ-ヨ-ク市況は医療改革法案のオバマケア-の代替法案が共和党の議員の意見もバラバラで、トランプ新大統領が共和党の議員の意見もまとめる事ができなかったことから、廃案においこまれてしまい。大統領選挙戦で声高に公約を宣言していた国境税や法人税減税、新インフラ投資などの可能性もオバマケアーの代替法案がもともと国の費用を軽減するために通そうとしていただけに、大統領選挙の際の公約の実現性についても危ぶむ雰囲気があり、これから発表される経済政策についても実現可能性を危ぶむ声に押されてニュ-ヨ-クの投資かも市場動向に専念できずといったことからニュ-ヨ-クの株価は前日比▲65.27ドルとほぼ変わらずで引けた。
それを受けての東京市場だが、寄付きでは18,988円の小高く寄ったあと、一旦は18,920円くらいまで値を下げた後反転した。後場も少し小安く寄った後また少し下げ他後で14時30分後に19,000の大台を超えたところまで値を上げて大引けにかけて18,983円23銭の+73円97銭で引けた。
本日の8時50分に日銀が発表した3月の全国企業短期経済観測調査(短観)で先行きの景況感の悪化が明らかとなり、上値の重い展開から売りから先行の相場展開となった。また、1万9千円超えのところで、上値が重く、やれやれ売りに押されて最終的に値を下げた。
個別銘柄では、任天堂<7974>とOLC<4661>が上昇した。また、東エレク<8035>は年初来高値を更新し、セブン&アイ<3382>も上げた。
さらに東ガス<9531>や薬品のアステラス<4503>も高く、NTT<9431>やキリン<2503>も買われた。
一方値をさげたものとして東芝<6502>が大幅安となり。ソニー<6758>や第一生命<8750>も下げた。また、りそなHD<8308>や三菱商<8058>も下げて、KDDI<9433>と自動車のマツダ<7261>が売られる。

-------------------------------------------------------------
・日経平均株価 1万8,983円23銭(+73円97銭)
・TOPIX株価指数 1,517円03銭(+4円43銭)
・値上がり銘柄数1,087/値下がり銘柄数804/変らず121
・出来高20億1,502万株 
・売買代金2兆2,691億円
・JASDAQ平均 3,038.44(▲7.40) 
・マザ-ズ平均 1,063.28(▲7.61) 

日本の株式市場は、日本独特の個別銘柄から来る材料がないと、いつもアメリカの相場の影響を色濃く受けてきた。本日は為替相場も無風状態で前週末と比べても10セントのドル高/円安水準でほぼ無風状態となり、先週末のアメリカニュ-ヨ-クの株式市場の状況をそのままに日本のマ-ケットが開始された。
今朝は、取引始まる前に日銀が発表した3月の全国企業短期経済観測調査(短観)で先行きの景況感の悪化が明らかとなり、売り先行で始まったが材料に乏しい中で買われて1万9千円台まで株価が伸びるが、さすがに上値が重く、その後売り込まれる場面もあったが、最終的には小高く引けている。
十数年前からアメリカがくしゃみをしたら日本は風邪を引くのたとえのとおり、日本のマ-ケットはアメリカニュ-ヨ-クのマ-ケットの影響を相変わらず受けていてなかなか日本独自の材料だけで市場環境は三十数年来この構図は全く変わっていない。
もちろんロンドン市況の影響も以前は世界的な情報の発信源としては機能してきていたが、イギリスがEUから独立すると言うニュ-スから、最近ではロンドン市場の影響は殆ど受けることが無くなった。こういうことはロンドン市場が地盤沈下がますます色濃くなってきている証拠である。やはり市場関係者もシマッタ-という面持ちだろう。今日はこれからの推奨銘柄は、本日に限りお休みとする。市場自体になんら変化を感じられない日でありました。

本日の市場状況

3月29日の東京株式市場大引けの状況、日経平均は小高く+14円61銭、TOPIXは、▲2円76銭で引けている。
トランプ現政権のオバマケアー代替法案について、結果的に廃案となり医療制度改革法案がトンザした形となった。
結果的に共和党の票集めに失敗した格好だ。ニューヨーク市場はこれを嫌気して、上がりきれずに+150ドル52セントで引けている。
東京マ-ケットはこれを引き継ぐ形で小高く終わっている。
個別銘柄では経常利益が1,000億円を超えそうだということからニトリ<9843>が高く原発の再稼動の問題で裁判所から有利な判決が出たと言う事から関西電力<9503>も高い。

また、政府の働き方改革の方針に乗ってJACR<2124>が変われ、ソニ-<6758>が堅調に買われ、
米原発子会社が破産法申請をアメリカで認められたとして東芝<6502>が反発した。
また逆に利益確定売りからの大東建託<1878>やJAL<9201>、第一生命<8750>なども売られた。
武田薬品<4502>やトヨタ<7203>日産<7201>などの自動車株も売られた。

--------------------------------------------------------------
・日経平均株価 1万9,217円48銭(+14円61銭)
・TOPIX株価指数 1,542円07銭(▲2円76銭)
・値上がり銘柄数719/値下がり銘柄数1172/変らず118
・出来高17億5,140万株 
・売買代金2兆1,595億円
・JASDAQ平均 3,039.78(▲1.70) 
・マザ-ズ平均 1,072.32(+27.89) 

アメリカのトランプ政権は、あのオバマケア-に対する代替法案が廃案になり、
これからの公約だった経済政策やインフラ投資について疑問の声が上がるなど、混沌とした状況が続いている。
これからの目玉としては公約の税制改正での減税法案だ。
オバマケア-の代替案がトンザした今、果たしてどれ程の減税が織り込めるのか…
いずれにしても税制的なバックボ-ンがない以上、大きなことは期待できない。

これらを考えると次の年度予算案もなかなか難しい局面になるのではないだろうか…
それにしてもアメリカの景気は底堅い。
それを考えると、アメリカの保護主義な政策も大きくは踏み込めないのではないだろうか。
例えばアメリカの製造業などは、中国の安い材料や、日本からの部品がないと生産量は多くは望めない。
そこで保護主義的な関税政策を打つと、税金で値が上がった分だけ製造単価に響いてくる。つまり販売価格が上がる。
景気がいい事を前提に考えるとそれでもアメリカの製品は売れる。
原油安の現状を考えると大排気量のアメリカの車も世界的には売れるだろうと思われる。
しかし、ヨ-ロッパやアジア特に日本などに自動車を売りたいならなんで燃費がいい小型車を作らないのだろう。
たぶんいくらでも日本の自動車メ-カ-は協力を惜しまないと思われるのに。
アメリカの自動車産業は、顧客目線で無いということだろう。
何度も言うが、日本の部品産業はこれからますます売れるよ。
シャ-プなども可なり贅肉を落としたから、今後は経営が軽くなって利益を上げるよ。
残念なのは、シャ-プの技術が中国に駄々漏れになるということだ。
まあそれでも日本の部品メ-カ-は今後が楽しみである。

TMJ投資顧問
222
プロフィール
TMJ投資顧問 代表取締役の渡邉誠二です。 ここでは多くの個人投資家に向けた、株式情報/株式コラム/経済などを中心に私の個人的観点でつぶやいています。共感してもらえたら是非お気軽にコメントをください。
ギャラリー
  • ドルはトランプ発言がなくとも下落へ・・・
  • アメリカのトレーダーが主催するウェビナーをネットで視聴
  • アナリストレポートなるものは百害あって一利なし
  • インターネットTV出演はいい経験だった
  • 80年代は多くの仕手戦が繰り広げられていた!
  • ファンド運用の世界にもAIの波が押し寄せてきている
記事検索
Twitter プロフィール