日経平均は4日続落。7日の米国市場では、トランプ大統領が薬価引き下げ等に言及したことから、
製薬セクターを中心に売られ、NYダウは29ドル安となった。

また、円相場は一時下落する場面があったものの、米1月貿易赤字の拡大やロス米商務長官発言を受け、
再び強含み、日経平均はこうした流れを受けて35円安からスタート。

寄り付き後は一時19198.78円(前日比145.37円安)まで下落したが、
売りが一巡すると19200円台でこう着感の強い展開となった。
今来週の重要イベントを控え、引き続き様子見ムードも強かったと言えよう。

大引けの日経平均は前日比90.12円安の19254.03円となった。

東証1部の売買高は16億2603万株、売買代金は2兆0144億円だった。

業種別では、鉄鋼、証券、海運業が下落率上位。
一方、精密機器、建設業、金属製品が上昇率上位。

個別では、ソフトバンクG<9984>、トヨタ自<7203>、日産自<7201>などがさえない。
三菱UFJ<8306>やみずほ<8411>も小安い。JFE<5411>、日東電<6988>、アルプス電<6770>は2%超の下落。
一部証券会社の投資評価引き下げが観測された三越伊勢丹<3099>は4%近く下げた。
また、フィードワン<2060>、ヤマシンフィル<6240>、ニッタゼラチン<4977>などが東証1部下落率上位。
一方、任天堂<7974>が4日続伸したほか、三井住友<8316>、ファーストリテ<9983>、キヤノン<7751>が小高い。
東芝<6502>は中国家電大手が半導体新会社への出資に意欲と報じられ2%超上昇し、JR九州<9142>も
上げが目立った。また、レック<7874>、JALUX<2729>、ネクシィーズG<4346>などが東証1部上昇率上位。

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・日経平均株価 1万9254円03銭(-90円12銭)
・高値1万9326円40銭/安値1万9198円78銭
・TOPIX 1550.25(-4.79)
・値上がり771/値下がり1073/変わらず160
・新高値91/新安値5
・出来高 16億2603万株
・売買代金 2兆144億円
・マザーズ指数 1080.85(+9.73)

※値上がり/値下がり、新高値/新安値、出来高、売買代金は東証1部の数値です。

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■ナベちゃんが見る今後の相場予想

前日からの米国の続落を受けて、東京も売り先行でスタ-トした。
アメリカのトランプ大統領の予算内容で、減税以外での目立った経済政策も無く
いわゆるトランプリスクが市場全体を包み込み、市場の取引が比較的静かに取引される中
株価が徐々に値を下げて行った印象が強い。
東京マ-ケットもニュ-ヨ-クの株価動向が影響してか物静かな展開に終始する。
今月中のFRBの利上げについてもアメリカ国内の需給関係の悪さから株価を買い進める
意欲がとぼしくなかなか株価上昇につながる展開に入れずにいる。
アメリカでの市場内要因から、日本のマ-ケットも様子見の展開となる。
今週は何かエポック的なことが無い限り、週末までさえない市場展開となる可能性が強い。

前日同様、大型株が主力の東証1部の買い控え感が強く、
個人投資家の資金が新興企業市場に流入した。
ただ、大型株の間でも新値更新する銘柄が出てきており、
少しずつ物色の中心が中小型から大型に移りつつあるのではないかと私は予想している。